こんにちは!薬剤師国家試験宅浪経験者のぷちゃんです。
今回は、自律神経に作用する薬の覚え方を紹介します!
薬理の暗記の方法は3つです
①名前の特徴で覚える!(ステムなど)
②ゴロで覚える!
➂薬理作用から逆算して覚える!

ステムやゴロで覚えている部分も薬理作用(適応症)から逆算して覚えておくと忘れにくいし、病態・薬物治療でも役立ちます。
01|名前の特徴で覚える
アドレナリンα2刺激:~ォニジン
例)クロニジン、ブリモニジン
アドレナリンβ1β2刺激薬:イソ~
例)イソプレナリン、イソクスプリン
アドレナリンβ1刺激薬:D~ミン
例)ドブタミン、デノパミン
アドレナリンβ2刺激薬:~テロ―ル(例外あり!)
例)ツロブテロール、フェノテロ―ル、プロカテロール、クレンブテロール、サルメテロール
アドレナリンβ3刺激薬:~べグロン
ミラべグロン⇔β3、ビべグロン
アドレナリンα1遮断薬:~ァゾシン、~ォシン、~ピジル
例)ブナゾシン、プラゾシン/タムスロシン、シロドシン/ナフトピジル、ウラピジル
アドレナリンβ1遮断薬:~オロール
例)アテノロール、メトプロロール、ビソプロロール、アセブトロール
可逆的ChE阻害薬:~グミン、~ォ二ウム
ネオスチグミン、ジスチグミン、リバスチグミン/エドロホニウム、アンベノニウム、(※ヘキサメトニウムは神経節遮断薬)
アトロピン代用薬(気管支拡張):~トロピウム
例)イプラトロピウム、チオトロピウム
02|ゴロで覚える
▼アドレナリンα1刺激薬
フナの目は一途にミドリ

フ:フェントラミン
ナ:ナファゾリン
の
目:eye→アイ→α1
は
ミドリ:ミドドリン
▼アドレナリンα1β遮断
アッチのラベル、モスラのカルビ

アッチの:アロチノロール
ラベル:ラベタロール
モスラ:アモスラロール
の
カルビ:カルベジロール
▼アトロピン代用薬(散瞳薬)
星、三度光る

ホ:ホマトロピン
シ:シクロペントラート
三度:散瞳薬
光る(ピカ):トロピカミド
▼アトロピン代用薬(鎮痙薬)
チンケなペンでプロをぶつ

チンケ:鎮痙薬
な
ペン:メペンゾラート
で
プロ:プロパンテリン
ぶつ:ブチルスコポラミン
▼アトロピン代用薬(頻尿治療薬)
テロジン飲んで、それ(り)行けおしっこのプロ、イミないフェイント

テロジン:フェソテロジン・トルテロジン
飲んで
それ:ソリフェナシン
おしっこ:オキシブチニン(頻尿治療薬)
の
プロ:プロピベリン
イミないフェイント:イミダフェナシン
03|薬理作用から逆算する
①自律神経の二重支配を覚える

【交感神経↑のイメージ】
呼吸:気管支平滑筋拡張
心拍:心拍数↑心収縮力↑
血管:脳・皮膚の血管収縮/冠動脈・骨格筋の血管拡張
代謝:肝グリコーゲン分解促進/脂肪分解促進

【副交感神経↑のイメージ】
睡眠:心拍数↓心収縮力↓
消化:胃腸平滑筋収縮
排泄:膀胱排尿筋収縮/膀胱括約筋弛緩
出産:子宮平滑筋収縮
②薬理作用→作用機序をイメージ付け
低血圧治療:血圧上げる→交感神経↑→α1刺激薬刺激
頻尿治療薬:畜尿機能↑にしたい→膀胱平滑筋緩ませる→副交感神経↓→M3遮断(抗コリン)/交感神経↑→β3刺激
排尿障害:尿が出づらい→排尿促進したい→膀胱平滑筋収縮→コリン↑→ChE阻害薬/M3刺激/排尿括約筋弛緩→α1遮断
不可逆的ChE阻害薬:サリン、パラチオン(不可逆的ChE阻害→ずっと苦しむ→人には使わない→危ない薬、殺虫剤)
薬理の暗記を楽にするポイント
- 作用機序ごとにまとめて覚える
- ゴロやステムは問題を解くときに毎回思い出して、同効薬も一緒に思い浮かべられるようにする
- 病態薬物治療と絡めて、薬理作用→作用機序で理解する
自律神経に作用する薬は頻出です!
生物や治療の知識と関連図けて、得点源にしちゃいましょう!
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