はじめまして。薬剤師のぷちゃんと申します!
この記事では、薬剤師国家試験の浪人が決まり、予備校に通うか、自宅浪人するか迷っている方に向けて、実際に自宅浪人した私の実体験をもとに、それぞれのメリット・デメリットについてお話しします。
【結論】予備校or宅浪どっちがいいの?
結論からいうと、よっぽどの理由がない限り予備校をお勧めします。
理由は単純で、独学よりもプロ(予備校)に教えてもらう方が確実で早いからです。
とはいっても、「宅浪は絶対やめとけ」という訳でもありません。
私自身、宅浪でなんとか合格した身なので、宅浪にも良いところはあると思っています。
では具体的に、予備校、宅浪のそれぞれどんなメリット・デメリットがあるでしょうか。
予備校のメリット・デメリット
予備校のメリット
- 強制的に勉強時間が確保される
予備校では基本的に朝から晩まで授業が組まれており、自分でスケジュール管理しなくても勉強時間が確保されます。
授業に合わせて生活していれば、強制的に早寝早起きの習慣ができるし、1日の勉強時間も確実に確保されます。 - プロの対策を受けられる
予備校は薬剤師国家試験対策のプロが対策した授業を受けられます。
予備校側で過去問を分析済みなので、自分で考えなくても要点を抑えて基礎から学ぶことができるし、配布される資料も近年の傾向から対策された内容が含まれていたりするので有効的でしょう。 - 環境が整っている
自習室など勉強のためのスペースが確保できます。様々な誘惑がある自宅に比べ集中しやすいと思います。
また、当日までの勉強スケジュールが決まっているので、勉強法や各時期にするべき内容に迷うことも少ないでしょう。 - 質疑応答ができる
わからないことがあればすぐに講師に確認できるので自分で調べる手間や、考えすぎの沼にはまる無駄な時間を省くことができます。 - 仲間がいる
直接話さないとしても、同じ部屋で同じ授業を受ける仲間がいることは、メンタル面でかなり大きなメリットだと思います。やっている内容は基本同じなので不安感が軽減されるし、周りの進捗が見えるのでモチベーション維持にもつながります。
また、辛い受験生生活の中で人との関わりがあることは、ストレスの軽減になるかなと思います。
予備校のデメリット
- お金がかかる
予備校は結構高いです。
オンラインの授業のみでも○十万円程度、通学となると一般私立大学の学費くらいかかるところもあります。
私が予備校に行かなかった(行けなかった)理由もこれです。学生ローンも可能でしたが、せっかく合格して就職した後に、月何万も払うのは嫌だなと単純に思いました(笑) - 時間や勉強内容が決められている
集団授業の場合、自分は理解している部分も改めて授業を受ける必要があるので、自分の状況に合わせた勉強時間の配分ができません。
どうしても眠い、体調が悪いという時もスケジュール変更ができません。 - バイトできない
予備校に通うなら、バイトするのはほぼ不可能でしょう。
夜勤や早朝のバイトという手もありますが、睡眠時間の確保を考えると絶対やめた方がいいです。 - 移動時間がかかる(通学の場合)
薬学部用の予備校は主要駅にある場合が多いです。
移動時間も暗記などできますが、全く移動しない宅浪に比べると、無駄になる時間は多いと思います。 - 無駄話に巻き込まれる可能性がある
休み時間や自習時間、移動時間など知人と居合わせてしまい、話しかけられる可能性があります。
私が予備校内で模試を受けた時も、休憩時間に席やトイレで長話している人は結構居ました。
無視したり、うまく切り上げたりできる人はいいかと思いますが、実際は話しかけられたら難しいと思います。
また、自分が話していなくても、横で会話されるだけで結構ストレスでした。
宅浪のメリット・デメリット
基本的には予備校の逆です。
宅浪のメリット
- お金がかからない
教材がそろっているなら費用は0円! - 自分に合ったスケジュールを組める
理解してる部分、苦手な部分への時間配分を自分で決められます。
うまくやればバイトもできます。
また、眠気や体調不良に襲われた時、柔軟にスケジュール変更ができます。 - 移動時間がない
極端に言えば、起きて0秒で勉強開始できます。 - 一人で集中できる
孤独ではありますが、無駄話する相手がいないので集中できます。周りの音も気になりません。
宅浪のデメリット
- 自己管理が必須になる
誰にも強制されず勉強する意思を強く持って、自分でスケジュールを決め、実行する必要があります。これが最も難しく、予備校生との大きな差につながる部分だと思います。 - 疑問を自力で解決する必要がある
今はネット記事やyoutubeに解説が載っているので、そういうものを有効活用して自力で解決していくことになります。調べてもわからない時は、時間がかかってしまい、最終的には諦めることもありました。 - 最新情報の入手や傾向対策ができない
大学に来ていた予備校講師が言っていましたが、問題作成に携わる教授の専門分野まで分析して傾向対策しているらしいです。学生がそこまでするには時間もツテもないです。この部分はプロに頼るしかないので宅浪生は諦めるか、予備校通いの友人から情報をもらうしかありません。 - 孤独感、不安感がある
周りの進捗が見えないため、自分がやっている勉強への不安感が常に伴います。
また、単純にさみしいです。私は一人でいるのがむしろ好きな人間ですが、それでも半年近く友人との付き合いやSNSを制限し、家で孤独に過ごしていると精神が崩壊しかけました。意味もなく涙が出る日もありました。これは経験しないとわからなかったのですが、想像以上に辛いです。
こんな人は予備校を強くお勧めします
予備校に行った方がいい人
- 現役時代の貯蓄がない人
貯蓄=在学中に受けた授業の書き込みや、参考資料、予備知識など
ご存じの通り、国家試験の出題範囲は膨大であり、内容も難しいです。
0から自分でというのは非現実的だと思います。 - 自己管理ができない人
勉強内容だけでなく、娯楽や友人関係、生活習慣など、常に自制心をはたらかして自己管理できないと宅浪での合格は厳しいです。 - 自宅に集中して勉強できる環境がない人
家族がいると、不可抗力で気が散ってしまう可能性がありますし、家族の都合が妨げになる場合もあります。
丸1日中、自分の勉強のためだけに時間を使える環境があるか、客観的に確認してみてください。 - 孤独に耐えられない人
思いもよらず、メンタルが崩壊する恐れがあります。
自分なりのストレス解消法などがない人は乗り越えられない可能性大。 - お金に余裕がある人
一人の方がいい、自分のスタイルでやる方がいいという方でも、お金に余裕があるなら、オンデマンド授業だけでも購入するといいかと思います。
私が予備校に行かなかった理由
ここまでをまとめると、予備校に行った方がいい!という内容なんですが、当の自分はなぜ予備校に行かなかったのかお話しします。
理由は一つです。
- お金がなかった
お金に余裕があれば絶対に行ってたと思います。
私は、一人暮らしで、家賃だけ親に出してもらっていました。当時の貯金はほぼゼロ。
そのため、学生ローンなどで予備校に通ったとしても生活費を稼ぐ必要があり、バイトしながら勉強をするしかなかったという感じです。
そうするしかなかったというのもありますが、後悔はしていません。
私のように、仕方なく宅浪することになった人も悲観しすぎず、前を向いて頑張りましょう!
さいごに
結論は、宅浪で合格した私からしても、自宅浪人はおすすめできず、予備校推しです。
薬剤師国家試験、簡単には合格できないということ、皆さんよくご存じかと思います。
ご自身の状況を客観的に分析して、どうするか決められるといいと思います。
どちらに決めたにせよ、最後は自分との戦いです。
月並みな言葉にはなりますが、自分の決めた道で、全力を尽くすことがいちばん大事だと思います🐱
勉強方法やバイトと勉強の両立スケジュールなどは他の記事で紹介しています。興味のある方は是非読んでみてください♪
最後まで読んでいただきありがとうございました!
浪人が決まると、不安で、辛くて、どうしようもない感じがしますよね。
大丈夫です。道は一つではありません。
乗り越えた過程もきっとこの先の人生で大切な時間だったと思える日が来ますよ!
今は前を向いて頑張りましょう!
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